症例#6 胃拡張胃捻転(GDV)

10才6ヶ月齢の雑種犬。朝の散歩中、おやつを食べたあとに走っていたところ不穏となり、その後から吐きたくても吐けないような仕草をしだしたとのこと。典型的なGDVの経過です。来院時、歩行可能ではあったものの循環状態が不安定となっていたため、緊急手術となりました

胃底部の胃壁は重度に損傷を受けていましたが、捻転整復後に改善が認められました。また、大量の胃内容物を胃切開により取り出した際、切開部周辺の胃粘膜が暗紫色を呈していたため、切除し、縫合閉鎖しました。あとは定法通り胃固定を行い、手技を終了。1週間の術後管理の後、無事に退院となりました